季節や体質を知って食事を楽しむ薬膳
中国の古い文献(後(ご)漢書(かんしょ)・列女伝(れつじょでん))の中に『母親調薬膳、恩情篤蜜』という記述があります。これは、(母親の作る薬膳は、慈しみに溢れ心の篭ったものである)という意味だそうです。
食は人とのコミュニケーションをはかる上で大切な位置をしめていますが、その最少単位が家庭であり、家庭料理という事だと思います。
漢方薬も最初はスープとして作られ、それが病気に効いたのがきっかけとも言われています。体質や季節毎の必要に合わせた食事を食べる事で、毎日をより過ごしやすくするするのが、薬膳の働きです。
薬膳料理について
◆薬食同源
中医学では、生薬と食物は本質的に同じ(一つの源から出ている)と考えています。生薬は元々は食物として摂取していた物が、古代の人々の経験上、特定の症状に対して効果があると分かった為に、薬として使われる様になりました。生薬も食物もともに天然に属する物 中医営養学では、食物も生薬と同じ様に、医学基礎理論に従って、レシピを作ります。
柿とホタテのサラダ
潤肺の柿と脾胃に入るホタテのサラダ。ホタテは滋養強壮にも良い食材です。
かぼちゃと松の実の煮物
体を温め胃を助けるカボチャの煮物に、止咳潤肺の松の実を加えて、美容にも良い煮ものです。
きくらげと山芋の炒めもの
養血のきくらげと、滋養強壮の山芋を昆布ダシを使ってあっさり塩味に。
ハスの実、銀杏、山芋のぜんざい風
気持ちを落ち着かせてくれるハスの実に、銀杏と山芋を加えて、更年期を安心して過ごしたい人向きのデザートです。
薬膳料理レッスンで学べること
- 薬膳の考え方について性味・帰経
- 季節毎の薬膳料理
- 季節の薬膳茶
- 体質毎の薬膳
開催日と料金
木曜、土曜を中心に開催しています。
基本¥4500〜/1回
最新の開催日と料金は、My Kitchenにて掲載しております。こちらをクリック。
お申し込み方法
My Kitchenからお申し込みください。こちらをクリック。
講師:松本誉子(まつもとたかこ)
DodoのSora主宰
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長年、医薬部外品のヒトに対する臨床実験の仕事をしていまいたが、生活習慣の悪い人には、何をしても効果が薄い事に気づいた事がきっかけで、薬膳の勉強を始めました。国立北京中医薬大学薬膳科を卒業後、洋菓子店での勤務を経て、薬膳理論を取り入れたカフェを三軒茶屋にオープン。しかし、仕事の疲れから体調を壊してしまい、様々な体調不良を抱える事になりました。
そんな時に、リビングフード(出来るだけ加熱しない食事)という考え方に出会い、体調が改善した事から、現在は酵素ジュースや発酵フルーツも取り入れ、ケータリングサービスや出張調理サービス、三軒茶屋のスタジオで講座の開催をしています。
【ミッション】
毎日食べる食事の工夫で、身体と心の健康を保つ事が出来る様に、人々を応援したい。
薬膳料理一例
きのこと梨の和え物
ホタテと人参の炊き込みご飯
湯葉とキャベツの和え物
蓮根、棗、クルミの煮物
梨のコンポート